調布スマートシティ学生ワークショップの実施について

 調布スマートシティ協議会(事務局:調布市行政経営部、以下「協議会」という。)は、令和3(2021)年6月24日の設立から1周年を迎えました。これを記念して、「調布スマートシティ協議会1周年記念イベント」を開催し、そのうちの1つとして「調布スマートシティ学生ワークショップ(以下、「本イベント」という。)」を10月22日(土)と11月12日(土)の2日間、実施しました。

本イベントは、調布市または近隣・多摩地区に在住・在学の高校生・大学生・大学院生・高専生・専門学生を対象としたオンライン形式のワークショップで、「移動」「市民」「ヘルスケア」「防災」の4つのテーマについて、“こんな街に住みたい!”を実現する未来のアイディアを検討しました。

ワークショップの実施前には、希望者を対象としてNTTe-CityLabo*の見学会を開催し、地域循環型社会の実現に向けたソリューションを体感していただくなど学生がテーマごとの検討を行う上での材料を提供しました。

ワークショップ初日の10月22日(土)には、学生がテーマごとにチームを組み、各チームにファシリテーターとして調布市・アフラック生命保険株式会社・東日本電信電話株式会社・多摩信用金庫の職員・社員を加え、調布市における課題の共有化を行いました。

 2日目の11月12日には、3週間で調査・分析した内容に基づいた未来のアイディアをチームごとに発表し、審査員よりコメントを頂きました。

参加した学生からは、「大学の授業ではなかなか経験できない地域の課題検討や企画提案が楽しかった」、「他大学の学生や社会人の方と交流するよい機会を得た」、「調布市やスマートシティに関する理解が深められた」など、多くの感想が得られました。

調布スマートシティ協議会では、今回学生が発表したアイディアも踏まえ、調布市が抱える社会的課題を解決する取り組みを今後も検討・実施していきます。

*「NTTe-City Labo」は、現在NTT東日本グループが地域課題の解決、地域循環型社会の実現に向け取り組んでいる、バイオガスプラント・スマート農業・ドローン・eスポーツ・デジタルアートなど様々な分野の最新技術やソリューションを実証・体感できる施設です。

(参考)学生からの発表アイディア

Aチーム(テーマ:移動)

提案した道具の名前

YOSUGA

概要

調布市内には複数の観光スポットがあるものの、移動手段や経路が限定的であることに着目し、ライドシェア・MR(Mixed Reality)・自動運転の機能をもったサービスを提案。

審査員からの主な講評

調布市の課題を的確にとらえていた。また、3つの打ち手を段階的に導入するやり方が良いが、自動運転に関しては実現可能性を考慮できればさらに良かった。

Bチーム(テーマ:ヘルスケア)

提案した道具の名前

なんでも canでも

概要

介護の需要が高まる中でその支援が不足しているという課題をとらえ、ヘルプを必要としている利用者(高齢者)と支援者(アマチュア)をつなぐアプリを提案。

審査員からの主な講評

実現可能性が高いアイディアであった。収入モデルについてより検討ができていればさらに良かった。

Cチーム(テーマ:市民)

提案した道具の名前

COCS(Chofu Online Community Service)

概要

調布市内の自治会加入率が低いことに着目し、電子掲示板・提案ボックスなど自治会と市民をつなげる機能をもつサービスを提案。

審査員からの主な講評

自治会に着目したところを評価。メタバース等の拡張性があり得る点も評価できる。より課題解決の本質性が高いとさらに良かった。

Dチーム(テーマ:防災)

提案した道具の名前

調布市 防災グルメ

概要

防災のうち食に関する課題に着目し、非常食のレシピ・食品開発、非常食の貯蔵量を表記させるアプリを提案。

審査員からの主な講評

心のケアに視点をあてたことが評価できる。具体性がより検討できるとさらに良かった。

ワークショップ2日目の模様
ワークショップ2日目の模様
ワークショップで使用した資料
ワークショップで使用した資料